バイクは大人の趣味として多くの男性から支持されています。また、女性の方がビッグバイクに跨る姿は、同姓の女性はもちろん、男性にとっても憧れます。そんなバイクも、もちろん「機械」ですので、普段からきちんとメンテナンスを行うことでその性能が長続きします。今回の特集では、バイクメンテナンスの肝とも言える、バイクのバッテリーについて、様々なお役立ち情報をお伝えしていきたいと思っています。
バイクのバッテリーについて、まずは「規格」についてお伝えしたいと思います。バイクのバッテリーの容量は、「〜Ａｈ」という単位で表示されます。バイクのカタログを見たことのある方なら、バイクのバッテリーに関する規格の欄に、この単位で表示されているのを確認された方も多いのではないでしょうか。バイクのバッテリーのこの単位、これが何を表わしているのかご存知でしょうか。実はこれ、時間率をあらわしたものなんです。
いきなり「時間率」と言われても、ピンと来ない人が多いかもしれませんので、ここでは少しスペースを割いて、バイクのバッテリーの単位である時間率について説明しておきましょう。これはバイクのバッテリーに限らず、その他の自動車などのバッテリーでも同様なのですが、バッテリーというものは、内容物の化学反応によって電気を蓄えています。
バッテリーにはそのようにして電気が溜められていますので、その電気を使用する際には、蓄電された電気を取り出さなければなりません。ですが、バイクと自動車では電気の取り出し方が異なりますし、バイクのバッテリーでも、バッテリーの規格によって、取り出せる電気の総量が変わります。その際の、取り出せる時間当たりの電気の総量を表わした単位が先ほど示した単位なのです。つまり、バイクのバッテリーは、取り出せる電気の量によって異なるタイプのバッテリーがあるということです。
具体的に説明しますと、バイクのバッテリーの違いとは、大きな電気を短時間で取り出すものと、小さな電気を時間をかけて取り出すものの違いです。その違いがどのようなことであるのか、また、バイクの機能面へどう影響しているのかについては、次回のページで詳しく解説していきましょう。