前回のページでは、バイクのバッテリーについて、開放式のバッテリーを使用する際の注意点についてお伝えしました。開放式のバッテリーはVRLA式のバッテリーよりも、密閉性も低く構造上の「遊び」が多いタイプのバッテリーということが言えます。その分、メンテナンスが必要で、交換の際にも自分できちんと選ぶ必要があるのですが、バイクという乗り物は自動車に比べると、そういう「遊び」の要素を大切にする乗り物であることから考えると、バイク好きな人には開放式のバッテリーの方が好みに合う場合が多いかもしれません。それでは今回のページでは、バイクのバッテリーを交換する時期をどのように見極めるのかについて、お伝えしていきたいと思います。
バイクのバッテリーの交換時期については、バッテリーを見ただけではなかなか判断ができません。前回はいつ頃に交換したのか、また、これまでどの程度の距離走ってきたのかが交換の目安となります。また、そういったことが分からなければ、エンジンの始動時のかかり具合や、ライトの明るさなどをチェックして、バッテリーの状態を量ることもできます。
バッテリーには上がりやすい季節とそうでない季節があります。バイクのバッテリーが上がりやすい季節は冬場です。夏場にはそうでもないのがなぜ冬場には多いのか、諸説ありますが、バッテリー液が寒さに弱いことがひとつの理由として挙げられます。また、バイクは寒い冬にはあまり乗らなくなるという傾向が見られます。久しぶりに乗るとバイクのバッテリーが上がっていたというのが、冬場のバッテリーの上がりやすさの真相かもしれません。
このように、バイクのバッテリーはいつ上がってしまうのかが、とても分かりにくいものですが、バッテリーの寿命を計る機械が最近ではリーズナブルな価格で出てきています。ちょっとエンジンのかかりが悪くなってきたなと感じたら、計測するだけでバッテリーの状態を目で見て確認することができるのです。そういった機械を上手に利用することで、バイクのバッテリーの持ちが変わってきます。
バッテリーの性能は、普段からのメンテナンスによっても大きく変わってきます。バイクのバッテリーの特性をよく理解したうえで、賢く利用してできるだけ長持ちさせていただきたいと思います。