前回のページでは、バイクのバッテリーの規格でVRLAのタイプが現在、主流であることについて、バッテリーの特性についての解説を交えながらお伝えしました。そこで今回のページでは、引き続きVRLAタイプのバッテリーに関する説明を補足しつつ、もうひとつの規格である「開放式」のバッテリーの特徴についても説明していきたいと思っています。
ここまでVRLAについて説明しましたが、実はこのタイプのバイクのバッテリーは、電圧に関する対応が6Vについては対応していません。ですので、乗っているバイクのバッテリーの規格が6Vの場合には、VRLAのバッテリーを使用することができないので注意しましょう。つまり、VRLAのバッテリーはすべて、12V対応のラインナップとなっているのです。
バイクのバッテリーで、多くのメリットを持つのがVRLA形式です。メリットが多いのですが、自分で分解して構造を見てみたいと思う人もいると思いますが、このタイプは先ほど述べたように、高い密閉性を保持していることがこのバッテリーの特徴です。基本的に素人が開けようとしても、開けられるようにはなっていません。もしそれでも開けてみたい場合には無理やりにこじ開けることになるのですが、それはあまりお勧めできません。
このタイプのバッテリーは蓄電方式が非常に複雑で、構造もデリケートになっています。ですので、素人が開けてしまうと使用できなくなってしまう可能性があります。安全に使いたいのであれば、バッテリーは分解しないように気を付けたいものです。また、VRLA形式のバッテリーは、バイクのバッテリーの中でも高い密閉性が特徴です。充電する際に間違った方法で充電すると、バッテリーケースが膨らむことがあります。そうなってしまうと、バッテリーの寿命が短くなってしまうことがあるので、注意しましょう。
VRLA式のバッテリーに追いやられて、現在はやや人気のない開放式のバッテリーですが、こちらのバッテリーも以前はこちらの方が主流となっていたほどに、人気の高かったバイクのバッテリーです。開放式のバッテリーの特徴や仕組みについて、次回のページでは詳しく説明していきたいと思っています。