バイクのバッテリーをメンテナンスする際の注意点

バイクのバッテリーについて、前回のページではバイクのバッテリーの「規格」には違いがあることをお知らせしました。その違いとは、簡単に説明すると、時間当たりに電気を取り出せる量の違いということでした。それでは、そういったバッテリーの規格の違いが、バイクの性能面にはどういった影響を及ぼしているのでしょうか。今回のページでは、そのあたりについて詳しく解説していきたいと思っています。

バッテリーが蓄電のための道具であることは、ほとんどの方が知っていると思います。ですが、そのバッテリーにタイプごとに違いがあることについては、あまり知らない方が大部分なのではないでしょうか。そこでここでは、バイクのバッテリーの規格がどうして異なっているのか、解説していきましょう。

バッテリーにはそれぞれ規格があります。それは、バッテリーからどのように電気を取り出す規格になっているかを表わしたものです。取り出せる電気の量を示す単位があるのですが、その単位がより高ければ、それだけより多くの電気を取り出すことができるバッテリーであることを示しています。バイクのバッテリーでの単位とは基本的にそのように定められています。

ところが、その単位はバイクのバッテリーの電気を、時間当たりどの程度の量を引き出すのかを示した単位であって、バッテリーの容量自体を表しているわけではありません。その点には注意が必要です。

バッテリーから時間当たりいくらの電気量を取り出せるかを示す単位として、時間率という単位がありますが、時間率が高いからといって、バイクのバッテリーの交換時に、大きなサイズのバッテリーを見つけて、それだと思っても勘違いに終わることが多いので注意が必要です。バイクのバッテリーは、例えば、「10HR」という基準で表記されています。これはどういう意味かと説明すると、1Aの電流を10時間取り出せるという意味です。バイクのバッテリーは、バッテリーの交換時に、この単位を間違えないよう気をつける必要があります。それでは次回のページでは、バイクのバッテリーの交換時に、どのようにバッテリーの単位を確認し、どの点に注意すべきなのかについて解説していきたいと思います。